2013/07/05: ひとつかみを英語で
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「ひとつまみ」「少々」「適量」「ひとつかみ」etc... 料理用語って難しいですよね。これらの分量って決まっているのでしょうか?今回は「ひとつかみ」です。
「ひとつかみ」ってどれくらい?
英語に翻訳する前に、そもそも、日本語での「ひとつかみ」って具体的にどれくらいなのでしょうか?「つかみ」って、もちろん「手」で一度につかんだ量のことですよね。でも手の大きさって人それぞれですし... ひとつかみの量は諸説あるようですが、具体的な数量に換算しますと一般的には大さじ2杯程度と言われています。
ひとつかみ=handful??
では、「ひとつかみ」を英語に訳してみましょう。手元の小学館和英大辞典で引くと「a handful」と掲載されています。グーグル翻訳も「handful」。そしてyahoo翻訳ですと「catch a person」(人をつかんでますね...)!最後の訳はともかくとして、handfulという分量は確かに英語のレシピでよくみかけます。「handful of blueberries」などのように。しかし、本当にこれでよいのでしょうか。
handfulってどれくらい?
ひとつかみ=(a) handful は間違いです。もちろん、これはレシピでの分量の話です。レシピ以外の文脈では「handful」と訳すこともあるでしょう。英語レシピで言うところのhandfulは、120cc前後の量を指しています。1/2カップ強というところでしょうか。大さじ1杯が15ccですので、120ccは大さじ8杯分ということになりますね。つまり、英語レシピで「handful」と出てきた場合には、日本の感覚での「ひとつかみ」では全然足りないということですし、逆に日本語レシピの「ひとつかみ」を「handful」と訳してしまいますと多すぎるということになってしまいます。気をつけましょう。
日本語 | 英語 | 目安量 |
smidgen | 小さじ1/32 | |
ごく少々 | pinch | 小さじ1/16 |
少々 | dash | 小さじ1/8 |
ひとつまみ | 小さじ1/4 | |
少量(粉状) | ||
少量(液/粘性) | splash | 大さじ1 |
dab | ||
ひとつかみ | 大さじ2 | |
handful | 1/2カップ強(120cc) |
写真:shot by Cape Daisee, April 2012. 神戸市灘区王子動物園のペンギン
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